Instagram、有料サブスク「Instagram Plus」を正式ローンチ ストーリーズ機能拡張、日本でも提供開始

Metaは2026年6月4日(米国時間)、Instagramの新しい任意加入型サブスクリプション「Instagram Plus」を発表し、世界各国で提供を開始した。ストーリーズ機能の拡張やプロフィールのカスタマイズなど、既存の無料機能に追加できる特典が中心となっている。日本でもこの発表以降、順次利用可能になっている。

※本記事は2026年8月時点で確認できた情報に基づき、内容を更新している。

目次

何が起きたか(事実)

Instagram公式ブログ(About Instagram)およびMeta Newsroom日本語版が、2026年6月4日(米国時間、日本語版は6月5日掲載)に「Instagram Plus」のグローバル展開を正式発表した。公式発表では「これまで慣れ親しんできた無料のInstagramは変わらず利用できる」とした上で、Instagram Plusはあくまで任意のアップグレードだと説明している。

なお、Metaは2026年3月末から、メキシコ・日本・フィリピンの3カ国でこのサブスクリプションを先行テストしていたことが海外メディア(TechCrunchなど)の報道で確認できる。日本は数少ない先行テスト国のひとつだった。

Instagram Plusの先行テスト開始(2026年3月末)から米国時間の公式発表(6月4日)、日本語版発表・日本展開(6月5日)、その後の機能追加継続までを示したタイムライン図
Instagram Plusの先行テストから正式発表までの展開タイムライン

公式発表で示された追加機能は、大きく3つのカテゴリに分かれる。無料版との違いを整理すると、以下のようになる。

Instagram無料版とInstagram Plusの機能差分比較図。ストーリーズ表示期間、優先表示、リアクション、公開範囲リスト、閲覧・視聴確認、プレビュー、プロフィール投稿ピン留め、プロフィール表現の8項目を比較
Instagram(無料)とInstagram Plus(有料)の主な機能差分

1. 友人・親しい人とのつながり強化

  • ストーリーズの優先表示(Story Spotlight)
  • スーパーハートリアクション
  • 公開範囲リストを複数作成できる機能
  • ストーリーズの表示期限を48時間に延長(Story Extend)

2. プレビューとインサイト

  • 反応せずにストーリーズを閲覧できるプレビュー機能
  • ストーリーズの再視聴回数の確認
  • 閲覧者リストの検索機能

3. プロフィールのカスタマイズ

  • カスタムアプリアイコン
  • 自己紹介文のフォント変更
  • プロフィールへのピン留め投稿を通常の3件から最大6件に拡大
  • フィードに表示させずプロフィールへ直接投稿する機能

料金については、Meta公式ブログでは具体的な金額を明記せず「アプリ上で確認を」としているのみだが、海外メディア(Engadget、Dignitedなど)は月額3.99ドル、日本語メディア各社(ITmedia、Impress Watchなど)は月額319円・1カ月の無料トライアル付きと報じている。複数の報道で価格の記載は一致しているが、ソースにより表現の粒度が異なるため、正確な料金は各自のアプリ画面での確認をおすすめしたい。

登録すると、自分を表現し、友達とのつながりを深め、新しい方法で体験をカスタマイズするための限定機能を特典として利用することができます

Meta Newsroom日本語版公式発表より

公式発表では、今後数ヶ月にわたって特典機能を継続的に追加していく方針も示されている。

それはなぜ重要か

Instagramの主要機能自体は無料のまま維持すると明言した上で、ストーリーズやプロフィール機能に「有料の上位レイヤー」を新設した点が今回のポイントだ。従来もクリエイター向けの「Subscriptions」機能は存在したが、Instagram Plusは特定のクリエイターに限定されない、一般利用者を含む幅広い層向けの月額課金という点で性質が異なる。

日本がメキシコ・フィリピンと並ぶ数少ない先行テスト国に選ばれていたことも一つの特徴だが、その理由についてMeta公式からの言及は確認できていない。

なお、Instagram Plusは単独の企画ではなく、Metaが2026年5月27日に発表した、Facebook・Instagram・WhatsAppといった主要アプリ全体を横断する有料化戦略「Plus」の一部だと報じられている(ITmediaなど)。Metaは将来的にこれらのサブスクリプションを「Meta One」というブランドに一本化する構想を示しており、Instagram Plusはその中の「一般利用者向けプラン」という位置づけになる。同時に、AI機能向けの上位プラン(Meta One Plus/Premium)や、企業・クリエイター向けの別プラン(Meta One Essentialなど)も並行してテストが進んでいるとされているが、これらはInstagram Plusとは異なる仕組みであり、詳細は次章で扱う。

運用への影響・どう活かすか

現時点の公式発表内容を見る限り、Instagram Plusは個人利用者同士の「親しい人とのやり取り」を強化する機能が中心で、企業・ブランドの公式アカウント運用を直接想定した記述は確認できない。ビジネスアカウントやクリエイターアカウントでの契約可否・機能差についても、Meta公式ブログ上には明記がなく、現時点では各アカウントのアプリ画面上で個別に確認する必要がある。

企業・クリエイター向けについては、認証バッジや投稿・リールへのリンク付与機能などを備えた「Meta One Essential」「Meta One Advanced」といった別プランの存在が報じられている(2026年5月時点)。ただし2026年7月時点の報道では、これらは「限定テスト中」で料金や提供内容も所在地・アカウント種別によって異なるとされ、日本での正式な提供開始は確認できていない。つまりInstagram Plus(本記事で扱う一般ユーザー向けプラン)とビジネス・クリエイター向けプランは別物であり、運用担当者は両者を混同しないよう注意したい。

一方で、ストーリーズの再視聴回数や閲覧者リスト検索といった「インサイト強化」系の機能は、運用担当者にとって関心の高い領域でもある。公式が今後の機能追加を明言していることから、対象範囲や機能内容が変化していく可能性はあるが、これは現時点で確認された事実ではなく、あくまで今後の発表を注視すべき段階にとどまる。

実務対応としては、まず自社アカウントのアプリ上で「Instagram Plus」の表示有無・提供機能・料金体系を確認し、契約前に利用規約や請求条件を確認しておくことが無難だろう。

Instagram Plusの特典機能を「大切な人とのつながり強化」「プレビューとインサイト確認」「プロフィールのカスタマイズ」の3カテゴリに整理した図解
Instagram Plusの特典機能:3つのカテゴリ

まとめ

Instagramは2026年6月4日、ストーリーズ機能の拡張やプロフィールカスタマイズを含む有料サブスクリプション「Instagram Plus」を世界展開した。日本は2026年3月末からの先行テスト国の一つで、正式発表以降は他国と同様に利用可能となっている。既存の無料機能はそのまま維持される一方、企業アカウントでの活用可否や正確な料金体系は公式発表内では明確にされておらず、現時点で不確定な部分も残る。なお、企業・クリエイター向けには別枠のプラン(Meta One Essentialなど)が並行してテストされているとの報道もあるが、日本での正式提供は確認できていない。今後の機能追加や対象拡大に関する発表を継続してウォッチしたい。

ここまで読んで、「やることは分かったけれど、毎回この投稿文を考えて、ルールに沿って整えるのは大変そう」と感じた方もいるかもしれません。

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